医学修養なう~名古屋編~

学士編入に関する情報、日々の雑感、研究のゆくえなどを不定期にブログにしたためていきます。

医学部学士編入:英語

学士編入の英語について(3)

続いて③についてです。

③非生命科学系の理系・文系

③非生命科学系の理系・文系
 
生命科学のバックグラウンドが無い方はまず課題文の読解に必要な最低限の生命科学の知識を身につけることが優先だと思います。
生命科学には重要度に差がありながらも「生命現象に共通する一般的な理論」があります。例えば生物にはDNA→RNA→タンパク質(セントラルドグマ)や細胞膜の選択的透過性などの基本的性質があり、これらを基盤として複雑な生命現象が理解されます。
課題文はこうした前提知識を説明することなく、より理解の難しい現象について述べたり、また新しい知見の提唱や既存の仮説の否定を行なうので、基礎的な知識が不足していると読み違えが起きる原因となります。

以上から生命科学の学習が学士編入を攻略する王道であるように思います。平行して「生命科学に関連した英語」に触れていくことで、徐々に本番の形式に慣れていくことが望ましいのではないでしょうか。勿論、ゴールを見据えるという意味では早期に過去問分析を行ったほうがよいですが!
以下生命科学に関連した英語に慣れることのできる参考書orリンクを紹介していきます。


 ○参考書一般受験向けの参考書。医学と関連したエッセイが中心なので過去問傾向によってはアリ。


同上。この手の類の参考書は一冊でいいかもしれません。


②向けでも紹介しましたが、類書が無いのである程度知識がついたら取り組むとよい。

○リンク
http://www29.atwiki.jp/iggakubugakusi/pages/59.html
2ch医学部学士編入スレまとめサイトwiki 鹿児島大のページ。鹿児島大は過去問を一部ネットで公開しており、そのリンクがまとめられている。ただ英語の原典は著作権保護のため削除されている。ソースは書いてあるのでどういった雑誌・記事から引用されてるかは分かる。このサイトの他大学ページにも似たようなリンクがあるかもしれない。

http://www.sciencenewsline.com/medicine/
無料英語science news配信サイトの医薬系のトピックまとめ。研究機関からのプレスリリースみたいな文章も載っていて、最新のネタの大事な情報を読取る訓練になるかも?

http://www.nature.com/nature/archive/category.html?code=archive_news_views
NatureのNews and views。千葉・名古屋・神戸あたりが大好きで毎年どこかしら出題してる印象。購読さえすれば全部見れるので一ヶ月契約して落としまくり即解約もいいかもしれない。研究機関に所属しれいればまとめて購読してくれていたりする。

http://www.scientificamerican.com/
アメリカ最大手一般向け科学雑誌(らしい)。無料でいろんなレビューが読めるがトピックが多岐に渡るので自分の読みたいネタをピンポイントで探すのは大変かも。


「医学部学士編入向けの英語」の参考書はほぼ皆無なので、過去問や上記リンクのような英語サイトを探索していくのが良いかと思います。予備校で授業もやってるそうですが英語は自分で対策できたという声も聞きますのでコツコツ努力していきたいですね。


※余談ですが某KALSの説明会では生命科学の重要性をデータを交えつつ滾々と教えてもらえるので、説明会だけでも中々お勧めです(しかも無料) なんだかKALSの回し者みたいですね…

学士編入の英語について(2)

各論に参ります。長くなりそうなのでこの記事では①②に関して述べます。

①帰国子女・海外大卒
②理系大学で生命科学を専攻

順番に行きましょう。


①帰国子女・海外大卒
基本的な英語能力に関しては羨ましい限りです。加えて生命科学系の学部にいらっしゃったという事であれば英語に割く時間を他の科目に割く余裕すらあるのではないでしょうか。ですのでここは英語運用には自信があるが生命科学系の論文は読んだことがないという方向けの記述をしようかと思います。

英語で生命科学系の論文を引用してくる大学(千葉名古屋神戸医科歯科大阪etc...)の特徴として、本文の内容説明や和訳が入ることが殆どです。ですので内容を理解した上で正確にアウトプットするのが最終的な目標になると思います。恐らく英語の実力がある方な生命科学の知識を固めるだけで合格レベルの答案が書けるようになるのではないでしょうか。基本的な生命科学の知識を習得されたら、あとはひたすら過去問もしくはCNS(Cell, Nature, Scienceの3大誌)の出題傾向にあるような記事を読むとよいのではないかと思います。

私のおすすめはNature誌のNews and viewsで、月に10〜20本近くの記事が出るのでネタが尽きることもなく安心です。大学や研究機関に所属していればフリーで読む手段があると思うので図書館などに問い合わせて下さい。

それ以上となると時間と点数のコストパフォマンスはどうしても悪くなってしまいますが、より英語で差をつけたいということでしたら答案作成スキルを習得するとよいかなと思います。日本語での答案作成に慣れていない場合は多少時間を割いても良いかもしれません。

いくつか参考書を紹介します、生命科学の参考書についてはまた別の記事にて。

○英単語

まあまあオーソドックスなライフサイエンス系の単語帳。

○答案作成

設問がパターンが体系化されていて「記述答案の作法」を学ぶためには良さそう。時間に余裕があれば。

②理系大学で生命科学を専攻
一番受験者が多いのはここに該当される方でしょう。生命科学系の論文には触れたことがあると思いますので、とにかく受ける大学や似た傾向の大学の過去問を解いて慣れるべきだと思います。前回の記事でも書きましたが、編入試験の英語は生命科学や医学の知識を前提として論文を読ませてくることが多いので、まずはそうした試験の形式に慣れるのがよいです。

形式に慣れてくると対策の方向性も見えてくると思います。例として、神戸大学は1つの英文を掘り下げるような出題、千葉大学はとにかくスピード勝負、名古屋はその中間といったところでしょうか。

また英語に限らず学士編入の過去問にはほぼ解答が存在しませんので、私の場合は自分で作成した解答について「出典となる雑誌をネット検索して解答を確認」「参考書などを見ながら正答を作っていく」といった作業を行いました。この作業には必然的にかなり時間がかかってしまいますね。

過去問は数が有限ですし、解答付きの問題集をこなして効率良く勉強したい気持ちも分かります。私が実際に使った問題集をいくつか下に挙げておきますので、相性が良さそうならば使ってみてもよいかもしれません。

○読解問題

わりと最近出版されました。類書が無いので受験生はとりあえず買っている本かも。模範解答にはやや満足のいかない点もありましたが、全体的には可もなく不可もない。


うんちく臭い本。医学にまつわるトピックを扱った参考書で解説が充実している本があまりなかったので購入しました。思想・哲学・エッセイも含むので受ける大学に合わせてどうぞ。大学受験向けなのに医科歯科の学士編入問題が収録されていたので答案作成の参考に。

③については次回。
 

学士編入の英語について(1)

今回は医学部編入の英語についてです。
まずは一般的な話からしてみようと思います。


○どの程度の英語力があればよいか…
英語に関する一応の客観性が高い指標として、TOEICやTOEFLなどの試験が挙げられます。特に近年一部の大学では受験資格にTOEFLが課されていますので、その場合はTOEFL対策ブログなどを漁ってください(私はTOEFL受けたこと無いのでアドバイスは…m(_ _)m)。

そうでない大学について、受験前に一般的な英語力を図るにはTOEICが良いと私は思います。基礎的な英語能力(文法や読解力)を図るために受けるだけなら正直なんでも良いかと思いますが、一応TOEICは母数が大きくTOEFLよりかなり安いです。ただこうした試験は「医学部学士編入のクセのある英語」に対応した勉強を始めるための基礎体力測定でしかないと思いますので、点数に一喜一憂する必要はないでしょう。

参考になるかは分かりませんが、編入試験前に腕試しのため受けたTOEICのスコアは780点(Reading 425, Listening 355)です。恐らく合格者の中では平凡な点数ですが、TOEICはTOEICでキチンと対策しないと点数が伸びない面があるので高いスコアは必ずしも必要ないのでしょう。それでもTOEICのReadingパートは「問題を素早く解く力」や「一般的な文法・語彙力」を図るのに最適だと思います。

目安として東大生の理系院生のTOEIC平均点が703.1点らしいので、700点を超えてくれば基本的な英語力で遅れをとることは無いのではないでしょうか。(ネットソースなので確かさのほどは保証できませんが…)→ http://all-todai.com/contest/contents/entry10.html

加えて、KALSで医学部学士編入向けの模試もやってるようなので受けてもよいかもしれません。 → http://school.kals.jp/information/medical-trn-140731?_ga=1.217593749.205014843.1444488901


○学士編入試験における英語
TOEICである程度の点数が取れる(=基礎的な英語力はある)として、それだけでは学士編入の英語は解けないというのが難しいところです。学士編入の英語で求められているのは
・生命科学の一般的知識
・論文形式の英語を読解できること
・読み取った内容を論理的にまとめる力
こうした能力ではないかと思います。大学によってはTOEFL・TOEICに似た出題をする所もあるようなので一概には言えませんが、私が受験を考えた大学はどこも上記の傾向があったように感じます。
そこで上記のような能力について、受験生のバックグラウンドによって以下のように場合分けして考えてみようと思います。 

①帰国子女・海外大卒
②大学で生命科学を専攻
③非生命科学系の理系・文系

みなさんどれかしらには該当するハズですが、当てはまらなそうでしたらオーバーラップする部分を探して読んでみてください。
①〜③の各論は次回。
※一部修正しました(15/09/23)
 
プロフィール
【経歴】
受験当時:都内大学修士課程
専攻:生命科学
興味:精神医学・神経科学etc
予備校:なし
受験決意:2014年夏

【受験結果】
2014年度
 千葉1次○、2次×
2015年度
 神戸1次○、2次×
 名古屋1次○、2次○
 千葉1次○、2次×

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