さて今回は「学士編入の面接はどれほど重要なのか?」について独断と偏見にてお送りいたします。


○編入試験における面接点の比率
点数化の有無にかかわらず実態は極めて不明です。
何しろ全員の面接を客観的に見る立場でなければ面接で優劣など付けようがないので、私たちはたとえ面接の点数が開示されようと何が評価されたのかはわかりません(全員のデータを手元に揃えれば少しは分かるかもしれませんが)。
 
しかし「学士編入試験において筆記点は面接点でひっくり返る」ことがあります(当たり前ですが)。大阪大学医学部編入の有志が運営する頒布会のアンケートによると、筆記試験を通過した順位が必ずしも最終合格順位と一致してないことがわかります。

というよりも筆記試験さえ通ってしまえば誰にでも合格のチャンスがあると思っておいたほうが正しいかもしれません。科目の多い阪大では最終合格者の筆記1~10位で30点程度の差がつくようですが、面接点でも同様に30点程度の差がついている事がわかります(参考:頒布会のPDFリンク→http://www.geocities.jp/ahosuteyama/winners.pdf

以上は大阪大学の話ですが、大学側はアドミッション・ポリシーや多様性確保にそぐう人材を見極めようとしていると(その他の意図は置いといて)信じ、それを踏まえた準備をしていくというのが正しい戦略のように思います。


○面接対策

編入試験の面接対策書というのは無いですが、上に挙げた頒布会のアンケートは役に立ちそうです。特に受験生が面接に当たって想定した質問項目などを挙げており、対策の大きな指針になると思います。

また編入試験は学士を対象に行うものですので、高校生の読むような本ではなく就職活動向けの指南書を参考にしたほうが良いかもしれません。官庁訪問者向けの面接本を本屋で立ち読みしましたが、この手の物は種類も豊富で良いかもしれません。

それに加えて一部大学は医療倫理に関する質問を必ずしてくるようなのである程度押さえておく必要があります。小論文の対策と被る分野ではありますが、こうしたことにも咄嗟に答えられるよう練習は欠かせないでしょう。

以下参考書です。


○面接系


各大学別の医学部面接情報がアンケート形式でまとまった本。一般受験向けではあるが、一部大学では学士編入と同じような事を聞くこともあるらしいので試験前にパラっと読んだ。



一般的な医学部面接教本。まぁ言ってることは間違ってないんだけど、この想定受験生は一人で喋りすぎだと思う。



面接本ではないけれども、受験者の声として面接の心構えが述べてあった。学士編入向けなので情報収集にも。


本屋で立ち読み程度ですが。面接における立ち振舞などを参考にしました。


○医療倫理


医療現場における倫理的問題を取り扱った本。医療倫理学の基本的な原則が述べてあり、ケーススタディーが充実しているので個人的にはおすすめ。


医療倫理 (〈1冊でわかる〉シリーズ)
トニー・ホープ
岩波書店
2007-03-27

医療倫理上の様々な問題にアプローチしていく本。合理的に述べられた良い本だと思うが、先に上げた原則論からのアプローチというよりは批判的思考を行っていく訓練書といった印象(商品説明でもそう言ってます)。